2020年5月27日水曜日

真に霊的なものを求めよう!

2020/05/20付 万代栄嗣牧師「福音通信」より

 主キリストの聖名を讃美いたします。

 新型コロナ・ウィルス感染症との戦いが続いています。全国に “緊急事態宣言” が発令され、ゴールデン・ウィーク後も延期されていた状況から、39県での解除がなされ、もしかすると、この手紙が皆さんのお手元に届く頃には、残る東京などの “特定警戒都道府県” も解除が視野に入ってきているかもしれません。何とか “第1波” をしのいだ…ということなのでしょうが、今度、経済や社会の機能を回しつつも、起こり得る “第2波” 、 “第3波” に対する用意も怠らないようにしたいと思います。そんな緊張の日々を生きるあなたの生活に、主キリストからの守り、導き、支え、力が注がれますように。



 “巣ごもり”ブームの中で! 

 “緊急事態宣言” 下で “外出自粛” 、 “人との接触8割減”、 “テレワーク” 、 “ソーシャル・ディスタンス” 、 “休業要請” …と、今まで予想もしなかった中身の日常となりました。SNS上では、何等かのテーマでのリレー・メッセージも広まり、私も何故か “腕立て伏せ” にチャレンジする羽目に…。そんな中で、自分のお気に入りの本を紹介するリレーで、ある牧師先生が、私の父・万代恒雄の本をご紹介くださいました。

 それがきっかけで、その本を読んでみたいという人も現れて…、結果、私もその本を久しぶりに手に取ってみました…「キリストのセールズマン」です。出版されて30年になる本です。でも。久しぶりに目を通すと、とても面白く、恵まれたのでした。恒雄牧師独特の書きっぷりや,今では少々はばかられる様な言い回しも健在で、何よりも素直に恵まれ、楽しく読むことができました。周囲を必要以上に気にしたり、遠慮することなく表現された、力強い信仰に触れることができたからです。たとえ困難や迫害があろうと、迷いなく貫き通す、妥協することのない、気っぷの良い信仰の姿勢が滲み出ていたからです。



 神のものは、神へ! 

 主キリストを妬み、言葉尻を捕らえて訴えようとする敵対者たちに切り返された、救い主の秀逸な言葉が聖書に記されています。あなたも、きっとご存知だと思います。それは、この御言葉。
…カイザルのものはカイザルに返しなさい。
そして神のものは神に返しなさい。
(マルコの福音書 12章17節)

 税金をローマ帝国に納めるべきなのか、どうか?と問われての答えです。納めよ、答えれば、民族の独立や自国の宗教性に誇りを持つユダヤ人からは裏切り者、売国奴だと言われてしまいますし、かたや納めるなと言えば、ローマ帝国に対する反逆罪で告発される、という訳です。そんな八方塞がりの質問に対して、主は何の躊躇もなく答えられました。人々が手にしている銀貨を指して、そこにあるのが皇帝の肖像、銘であることを示しつつ、 “カイザル(皇帝)のものはカイザルへ、神のものは神へ” と指摘されたのです。

 2000年前の世界にも、今の21世紀の社会にも、それぞれのルールがあり、手続きや義務があります。それはそれで無視することもできず、尊ぶべきものもあるでしょう。しかし、どのような時代であろうと、どんな社会であろうと、人が人として生きる以上、神様との関係の中で大切にし、守り通さなければならない大事なものが存在するのです。あなたの心が、生きて働かれる神様としっかりと繋がっていることが重要なのです。



 “新たな日常” の中で! 

 2020年は、誰の予想も超えて、全世界で新型コロナ・ウィルスと戦わなければならない一年となりました。 “新型感染症予防” 、 “新たな治療薬やワクチン開発” など、医学的なテーマが、今の社会での最大の関心事です。だからと言って、神様に対する信仰の持ち方や、祈りや讃美のある信仰生活、教会生活が片隅に追いやられたり、後回しにされて良いはずはありません。

 再開し始めた学校などで、感染症予防のためだからと、子どもたち同士のおしゃべりが禁じられたり、学校内での挨拶の禁止、先生から質問されても返事してはならない、学校では一言も声を出してはならない、ただ黙って授業を聞いていなさい…など変なルールがまかり通っているようです。それは間違っています。それではもはや、学校ではありません。知識の伝達だけが学校の使命ではなく、特に公教育では躾や人間教育に意義があるからです。

 信仰の世界でも、感染症が解決するまで、教会に人は集まってはならないとか、家族が祈り合う家庭礼拝も中止、聖書の音読や声を出しての讃美をしてはならない、教会の兄弟姉妹たちとの交わりは禁止…など、どれほど酷い迫害の時代かと思わせるようなとんでもない “新常識” が、信仰の当事者であるクリスチャンの間で浸透し始めています。理解を超える異常な事態です。そこには、 “カイザル(世の中の理論)” のことばかりを考え、 “神のもの” として、しっかりと神様に向き合う信仰の原則が全く無視されてしまっているからです。神のものは、神にお返しすべきであって、すなわち、神様との関わりは真に霊的な価値を保ちつつ、私たちの実生活の中で実現していくべきものなのです。



 “新たな日常” の中での7原則! 

 さあ、 “感染症予防” には十分気を配りつつ、同時に私たちはクリスチャンとして聖霊の働く新たで新鮮な日常を、祈りと讃美で生み出してまいりましょう。私たちは、この時代において、主キリストを証しする重要な使命が与えられているのですから。
  1. 心から礼拝のある日常を求めよう! (マタイ 6:33)
    あなたの日常から、 ”礼拝” が消えたりしていませんように。私たちは、常に神様を礼拝する場に自分を置きたいと思います。教会で、家庭で、 “礼拝” の機会を求めていきましょう。
  2. さらに聖書を読む習慣を身に付けよう! (ルカ 7:7)
    “巣ごもり” 状態でいて、テレビやゲームの時間だけが延びるのではなく、神の御言葉である聖書に親しみましょう。主からの “御言葉をください” と求める者となりましょう。
  3. 懸念の事柄をしっかりと祈ってみましょう!(第一テサロニケ 5:17)
    何かと心配になることが多い毎日です。あなたの体調、お金のこと、家族のこと…それらをただ心配しているだけでなく、実際に祈ることです。祈る習慣を身に付けましょう。
  4. 献金を怠らず恵みの流れを生み出しましょう!(第二コリント 9:6)
    経済の見通しが不確かな状態で、自ら恵みの流れを止めることがありませんように。周囲の人のためにも、教会のためにも、 “豊かに蒔く” ことから、真の恵みの循環が生まれます。
  5. 自分の時間、労力を神と人のために用いよう!(使徒 9:39)
    自分の時間の中で、自分のことしかしない人が増えています。その結果は、窮屈で委縮した未来でしかありません。神様のために、人々のために精一杯奉仕していきましょう。
  6. 真実の証しを人々と分かち合おう!(第一コリント 15:10)
    “自粛” し過ぎて自閉的になってはなりません。自分の人生に起きた神様からの恵みを、人々と分かち合い証ししましょう。あなたから救いの物語が、さらに広がるのです。
  7. 今こそ交わりを深めてまいりましょう!(ヨハネ 15:12)
    “感染予防” のために人間関係が冷え切っては残念です。お互いのために祈り、主が示された愛を、実際の形にしてまいりましょう。困難な時にこそ、大切な絆は強めることです。



 真の霊性を高めよう! 

 今は連日、新型コロナ・ウィルス感染症の話題が耳目を惹きつけています。そういう時だからこそ、真に霊的なもの、神様に通じるものから目を離してはなりません。信仰を後回しにしてはなりません。私たちのいのちには、神様と関わる重要な霊的な部分があることに気付いておきましょう。

 世の中からの要請や要求が強い時にこそ、神様との交わりにおいて、なくてはならない真に霊的なものを大切にすることです。この緊急時、非常時にあって、あなたの礼拝、聖書、祈り、献金、奉仕、証し・伝道、交わりの姿勢が深められ、信仰が強められますように。私たちは、この時代にあっても、クリスチャンとして、信仰をしっかりと働かせ、神様からの恵みを豊かにいただいて生きてまいりましょう。



 さあ、ご一緒に祈りましょう! 

 以下の祈りを、あなたの声に出して、しっかりと祈ってください。主キリストからの恵みによって、あなたの信仰にも神様からの力が必ず注がれます。

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天の神様。コロナ・ウィルス感染症の不安の中で、いつの間にか私の信仰も委縮し、世の中の論理ばかりで心も生活も支配されていました。
今、私をあなたの愛の中で開放し、恵みと力に満たしてください。あなたとの密接な関係のある毎日を実現させてください。

主イエス様。どんな時もあなたを忘れることがありませんように。
私の人生のどの場面にもあなたが共にいてくださることを教えてください。あなたの御言葉、力、知恵と導きが日毎の生活の中に豊かに注がれますように。
毎日を主よ、あなたと歩ませてください。

聖霊なる神様。今、私を包み込み、平安と喜びで満たしてください。
世の現状に振り回されて、心が狭くなることがありませんように。伸びやかで自由な心を与え、いつも喜びが溢れていますように。私をいつもいのちの溢れる霊的空間に置いて、祝福してください。

主キリストの御名前により、豊かな祝福を信じてお祈りいたします。アーメン。

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問題は、祈り、信じて行動し始める時、必ず解決に向けて動き始めます。主キリストからの最善の答えをしっかりといただきましょう。
あなたの主キリストと共に歩む毎日は、決してコロナ・ウィルスによって妨げられてしまうものではありません。主が、必ず勝利を与えてくださいます。
あなたの上に、主キリストの圧倒的な祝福をお祈りいたします。



2020年5月3日日曜日

◆私たちの手が生み出すもの!

2020/05/01付 万代栄嗣牧師「ぐっどにゅーす」より

新型コロナ・ウィルスの感染拡大の中で、日本各地もいまだかつて経験したことのない“非常時”を迎えています。まさに“緊急事態宣言”下の社会です。私たちは、この事態の一日も早い終息を祈りつつ、不自由さの毎日にあっても、なすべきことをしっかりと丁寧に行ってまいりましょう。あなたの心にも、常に平安があり、体調も支えられ、生活の全てが守られますように、とお祈りします。


昨年末、中国・武漢でこの新型コロナ・ウィルス感染症の話題が報告され始めた当初より、いまだその真偽のほどが確かではないのですが、巷で繰り返し噂されている話題があります。それは、この感染症の原因となっている新型コロナ・ウィルスが、野生動物からもたらされた未知のウィルスではなく、元々人の手によって作り出されたものなのではないのか?ということです。


武漢には、中国軍の病毒研究所があり、そこで研究されていた生物兵器に関連する人工のウィルスが誤って漏れ出したのだとか、研究員が感染したことで外部にも広がったとか、あるいは、廃棄されるべき実験で使われた動物が海鮮市場で売られたことからの感染拡大だとか…、インターネットにはずっとその種の話題が流れています。感染当初の中国政府の浮足立った対応はその証拠だとか、新型コロナ・ウィルス開発に関する論文が発表されていたとか、それがすでに削除されたとか、病毒研究所そのものが爆破されて証拠隠滅されたとか、実際にそこで研究開発に取り組んでいたフランス人科学者の告白がなされたとか、このウィルスのゲノム配列が自然界ではありえないパターンのものだとか、疑惑を追及する現地のジャーナリストたちは次々に消息を絶っているとか…、関連する情報は山ほどあります。


もちろん、中国は真っ向から否定。しかし、アメリカなどの情報筋は、確証を得ようと躍起になっているようです。事の真相は、いまだ闇の中。しかし、第2次世界大戦以来の全世界を巻き込んだ戦争だ!と言われるほどの、文字通り未曾有の大災害となったものが、もし人の手によって、人為的に起こされた可能性があると言うのであれば、それは大問題。何でもできるつもりになっている現代の私たちですが、人の弱さとか、不完全さ、そして罪深さということを、もう一度、真剣に問い直さなくてはなりません。


私たちの言動は、一体、何のためにあるのでしょう? 私やあなたの手は、何をするための手ですか? ダイナマイトや放射能、様々なIT技術、遺伝子操作…本来は人類の発展と幸福のために…と唱えられながら生まれたものが、いつのまにか、人のいのちや人類の存在にまで危険な影響を及ぼすものとなってしまっています。自分の気持ちに正直に良いことをしているつもりが、人は本当に弱い者ですから、簡単に悪魔にそそのかされ、善ではなく、かえって悪を生み出し、それも途轍(とてつ)もなく大きな悪を生み出してしまうことがあるのです。あなたの手が、そんな悪に染まることがありませんように。


この緊急時、非常時に、何だかイライラした人、すぐ人に対してキレる人が増えています。文句を言い、批判することばかりが、私たちの生活に増えてきていると思います。十分に注意しましょう。自分の心の思いに、正しい警戒の姿勢を持ちましょう。そして、私たちの行動や言葉、私たちの手が、たとえ小さく見えたとしても、本当に神様の御心に適い、人々に愛を注ぎ、笑顔や幸せを生み出すものとして用いられていくよう、心掛けたいと思います。私たちの小さな手で、一つでも恵みの種を蒔いていきましょう。主キリストの手足となって、行動してまいりましょう。


“あなたがた自身が知っているとおり、
この両手は、私の必要のためにも、
私とともにいる人たちのためにも、働いて来ました。”
(新約聖書 : 使徒の働き 20章34節)