2018年11月1日木曜日

信仰生活の基本を大切に!

2018/11/1付 万代栄嗣牧師「ぐっどにゅーす」より
  • 人間には、「概日(がいじつ)リズム…サーカディアンリズム」と呼ばれる、約24 時間サイクルの体内時計、生物時計があると言われています。それにより、食事や睡眠、排泄などのための、体温や血圧、ホルモン分泌、脳の活動などが適切に行われているのだそうです。それが、不規則な生活習慣などにより、この体内時計が狂うと睡眠障害や糖尿病などの生活習慣病を引き起こす原因ともなり、日中の脳機能を低下させ、健康を阻害するリスクを高めることになるのだとか。癌や認知症の発生のメカニズムとも関連するのでは、とも言われ始めています。

  • 当然、昨今の夜型の生活習慣、夜勤・日勤の繰り返しによる不規則な就労時間などの影響により、この体内時計の乱れを体験している人が急増しているのでは?と疑われ始めています。厚労省によれば、現在、夜勤をする人の数は、約1200 万人。平均睡眠時間が6 時間未満の人の割合は、働き盛りの40 代で、男女とも約半数で、そういう人々の間で、休養が十分ではない、いつも疲れている、と感じている人が増えているようです。今後、厚労省でも、様々なデータを収集、解析し、事態の把握のための動きを整えるようです。

  • 考えてみれば、人類が何千年も何万年もかけて獲得した、人としての生活リズムを、わずかここ数十年の社会や生活習慣の変化で変えてしまおうとしているような状況なのですから、無理がたたり、健康に悪影響が出始めてもおかしくありません。食事や睡眠など、人としての基本の部分を正しく整えるのは、当たり前のことなのですが、健康の維持のためには何よりも有益なことかもしれません。

  • クリスチャンとしての霊的な生活習慣のことも、ふと考えてみました。現代の慌ただしい状況の中での信仰生活です。どうしてもドタバタしている感をぬぐえません。忙しさの中での信仰生活が当然のように思われているのですが、日曜礼拝に行く時間も、毎日、ホンの少しでも聖書を読む時間もないような暮らしぶりでは、クリスチャンとしての霊的な体内時計が狂い、信仰が正常に機能しなくなってもおかしくはない事態に陥っているのではないか…と不安を感じてしまいます。

  • “Brush Up!…与えられた信仰を整え直し、働かせよう!”とのテーマを掲げ、ここまで歩んできた2018 年の日々なのですが、あなたの信仰生活の基本は大丈夫ですか? 私たちが掲げる、信仰生活の7 原則に関わる諸領域は、しっかりと守られ、整えられているでしょうか? 本年の終わりを見据えて、あなたの礼拝、聖書、祈り、献金、奉仕、伝道、交わりのそれぞれの分野で、当たり前の信仰生活が機能しているかどうかを、もう一度確認してみてください。基本こそが、最重要な事柄なのです。

  • 現代人だからと言って、今までの信仰者と別の信仰の持ち方がある訳ではありません。聖書が教える通りの、当たり前のことを当たり前にやっていれば、私たちは必ず祝福されるのです。忙しさの中で、祈ることすら疎かにするような貧しい霊的状況に陥らないよう注意してください。神様と交わる時間を大切にしてください。主にある兄弟姉妹との、神の家族としての時間を軽んじないでください。そこに、あなたの豊かな幸せの鍵があります。


“…彼らは使徒たちの教えを堅く守り、交わりをし、パンを裂き、祈りをしていた。
…そして毎日、心を一つにして宮に集まり、家でパンを裂き、
喜びと真心をもって食事をともにし、神を賛美し、すべての民に好意を持たれた。
主も毎日救われる人々を仲間に加えてくださった。”
(聖書:使徒の働き2 章42、46-47 節)