2020年4月20日月曜日

幸せへのブームを作り出そう!

2020/04/20付 万代栄嗣牧師「福音通信」より

主キリストの聖名を讃美いたします。

 新型コロナ・ウィルスの感染拡大のため “緊急事態宣言” が全国に発令され、東京をはじめとする13都道府県は “特別警戒地域” と指定され、街中から人の姿が消え、異様な光景が日本各地に広がっています。わたしたちの身体も心も、この感染症の影響を恐れ、不安が世の中全体を覆っています。でも、そんな怯えた状態だけで、あなたが毎日を過ごすことがありませんように。私たちは信仰を働かせて、このような緊急時、非常時においてこそ、主キリストの恵みと助け、癒しと力が注がれることを体験してまいりましょう。



 今、水族館がブームです! 

 お気付きですか?今、水族館が日本各地でブームなのです。各地で新たな水族館のオープンが続いていますし、旧来の施設も改装などが相次いでいます。私の住む四国でも、愛媛県では “森の国” 松野町に水族館ができましたし、今回のコロナ騒動の煽りで正式なオープンが延び延びになっている香川県宇多津の “四国水族館” というかなり本格的な水族館も完成しました。それに、何と、今、松山福音センターのすぐ近くに、水族館建設の話が松山の商工会などで持ち上がっているのです。本当に実現すれば楽しそうですが、果たして運営していけるのか、正直、不安の方が大きく感じられます。

 そんなブームは、実際は誰かによって作り出されているのです。実は、 “町興し、村興し” のネタを求める地方自治体に対して、親子連れの市民を引き寄せる大型開発プロジェクトとして、自分たちで立案した計画を大手デベロッパーが売り込んでいるのです。また、最近、大都市のど真ん中にも水族館が出現しているように、人工海水の登場によって、海辺でなくても維持管理が可能となった事情もブームを拡大し続ける要因となっています。



 新型コロナ・ウィルス感染症もまた、ある種のブームです! 

 新型コロナ・ウィルス感染症も、確かにウィルスによる伝染病ですが、世界中に蔓延した疾病であるという医学的な事実と共に、マスコミやインターネット社会が大騒ぎして全世界に広めた大きな社会現象、そのブームとも言える側面もあります。おかげで、この大騒動により、それまでテレビ、新聞、インターネットを賑わせていた他のジャンルの話題は、どれもすっかり脇に押しやられてしまいました。

 そして今、巷で噂され、論争が盛り上がりつつあるように、もし今回の新型コロナ・ウィルスが中国。武漢の海鮮市場の野生動物からのものではなく、実は中国軍の病毒研究所を発生源としたものなら、新型コロナ・ウィルスそのものが人工的に作り出されたものかも知れず、グローバル化した世界を不安と恐怖に陥れ、社会の様相まで変えつつある今回のコロナ・ショック全体が、作り出された不幸の大ブーム、大流行ということにもなるのです。



 救いと幸せへのブームを作り出そう! 

 お金儲けのためのブームは誰もが仕掛けようとしていますし、不幸のブームもあちこちで起こりやすいものです。だからこそ、私たちは、様々なブームに振り回され、乗せられるだけでなく、真の救いと幸せを体験することのできる、恵みのブーム、祝福の流れを自ら生み出していくことが大切なのです。

 信仰者であり、クリスチャンである私たちには、それが可能です。詩篇の作者は、こう歌っています。
幸いなことよ。悪者のはかりごとに歩まず、
罪人の道に立たず、
あざける者の座に着かなかった、その人。
まことに、その人は主の教えを喜びとし、
昼も夜もそのおしえを口ずさむ。
その人は、水路のそばに植わった木のようだ。
時が来ると実がなり、その葉は枯れない。
その人は、何をしても栄える。
(詩篇 1篇1~3節)

 私たちをただ翻弄したり、不幸へと導くものではなく、私たちを幸せへと導く流れ、ブームというものがあってよいはずであり、それは、実は私たち自身で作り出すことができるものなのです。

 主なる神様の教えに立ち、毎日、どんな時もそれを忘れず、何度も口ずさむように自分のものにしていけば、必ず豊かな恵みの実りを人生の歩みにおいても体験していくことができるのです。自分の幸せを、社会や周囲の当てにならないブームや流行に任せるのではなく、あなたの信仰を生活の中でしっかりと定着させ、神様からの恵みがしっかりと流れ続ける回路を開いておくことが大事なのです。



 恵みをもたらすブームを作り出そう! 

 さあ、新型コロナ・ウィルス感染症の不安や、あなたをも巻き込む経済的な行き詰まりや、子育てや介護の難しさなど、あなたの心配の種は尽きないかもしれません。だからこそ、主キリストへの信仰をしっかりと働かせてください。“時が来ると実がなる”ような、確かな恵みの流れを生み出しましょう。外出自粛や自宅待機、テレワークなどが求められている今こそ、今まであなたが身に付けていない新たな祝福へのブームを作り出す好機です。

  1. 御言葉のブームを! (申命記 30:14)
    聖書を教会だけで開くのではなく、毎日、しっかりと読みましょう。そして、御言葉をしっかり覚えることにチャレンジしませんか?神の御言葉への信頼は、幸せをもたらします。
  2. 祈りのブームを! (ルカ 18:1)
    祈りの重要性を知っているつもりでも、実際は祈っていない場合が多いのです。まとまった時間で祈ったり、断食祈祷や徹夜祈祷など、自分の限界を破る祈り方に挑戦しましょう。
  3. 讃美のブームを! (使徒 16:25-26)
    どのような状況でも讃美の声を、主に向かってあげることを習慣化しましょう。讃美を捧げるときに、不可能と思えた状況に突破口を開くことができます。讃美には力があります。
  4. 感謝のブームを! (詩篇 136:1)
    一つ一つの出来事、人生の現場に立って、感謝することを忘れずに。すべての事柄において感謝するようになると、恵みの循環が起こり、あなたの人生に祝福が途切れないのです。
  5. 喜びのブームを! (第二コリント 8:11)
    何をするにしても文句や不平不満をこぼしながらではなく、喜びの心でなすべきです。人に対しても、仕事においても、いつもあなたの心に喜びがあることを確かめてください。
  6. 与え、献げるブームを! (第一テモテ 6:18)
    孤独な金持ちではなく、周囲の人を富ませ、神様に献げる者となりましょう。思いっきり献げることに挑戦してください。あなたの想像を超える祝福で、主は報いてくださいます。
  7. とりなし、仕えるブームを! (マタイ 25:34-36)
    人々のために仕え、善きわざを行うことは、決して損をすることではありません。仕え、とりなす者こそが心を豊かにされ、大きな恵みが戻ってくることを体験するのです。



 信仰によるマイ・ブームを作って、成長しよう! 

 世の中の流行やヒット商品などは、ある意味、私たちをその気にさせて、大きな流れやブームを生み出してできたもの。いつも誰かに乗せられてばかりでなく、時には、価値あるマイ・ブームを作り出して、成長するきっかけとしたいと思います。新型コロナ・ウィルス感染症は確かに非常時でピンチだと思われます。しかし、考えようによれば、どうしても変えられなかった頑固な日常を変革する大きなチャンスともなり得るのです。

 主キリストが喜ばれる私たちの成長のために、何らかのチャレンジをしてまいりましょう。ただ、自宅待機だからとゴロゴロして終わるのではなく、テレワークだから時間にゆとりができてのんびりしている…というだけでなく、神様が期待してくださっている本当の自分の姿に向けて、チャレンジできる貴重な非日常であるkとを意識してください。さあ、聖書の学びに、祈りの習慣作りに、今の時間を用いてまいりましょう。あなたの心の思いが、この緊急事態にあっても委縮し、主から注がれるべき力と恵みを忘れてしまうことがありませんように。価値あるマイ・ブームを作り出してまいりましょう。



 さあ、ご一緒に祈りましょう! 

 以下の祈りを、あなたの声に出して、しっかりと祈ってください。主キリストからの平安と力、夢と希望への思いが、必ず与えられます。

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天の神さま。世界的な感染症の不安の中で、委縮し気弱になっている私の心を引き上げ、強くしてください。
あなたがいのちの与え主であり、癒しの神であることを、私に示し、心を元気で満たしてください。
あなたの守りと導きを、豊かに私の心に注いでください。

主イエス様。あなたは今も生きて働く、まことの救い主です。
あなたの十字架と復活により、どんな罪の力、灰汁の働きにも勝る恵みと祝福が注がれていることを思い出させてください。
あなたが常に共におられるからこそ、私は大丈夫であることを教えてください。

聖霊なる神様。今、私を包み、力と平安、喜びでみたしてください。
使徒たちの時代のように、しるしと不思議の現れる、力強い信仰生活を実現させてください。感染症による逆境と見える状況にも、常に大きな可能性があることを私に教え、励ましてください。

主キリストの御名前により、豊かな祝福を信じてお祈りいたします。アーメン。

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 問題は、悩んでいる間は解決しません。一人で悩んでいないで、共に祈り、信仰によって行動し始めると、問題は必ず解決に向けて動き始めます。あなたの救い主キリストからの最善の答えをしっかりといただきましょう。
 あなたの主キリストと共に歩む毎日は、決してコロナ・ウィルスによって妨げられてしまうものではありません。主が必ず勝利を与えてくださいます。

 あなたの上に、主キリストの圧倒的な祝福をお祈りいたします。


2020年4月4日土曜日

◆小さな挑戦、変革を忘れずに!

2020/04/01付 万代栄嗣牧師「ぐっどにゅーす」より

先日、出張先の東京で、泊まったホテルで早起きして、早朝から原稿書きに励んでいました。すると、午前6時になった頃、どこからが目覚ましの音が…。壁越し?に隣の部屋から、どこかで耳にしたことのあるアラーム音が、さほどやかましくはないものの響いてきていたのでした。10秒くらいで消えたでしょうか?…すると、5分後にまた、同じアラーム音が…。これも程なくして止まったのですが、さらに5分後に…。


…あ、私みたいな人がいる…と思ってしまいました。朝の苦手な私は、いつも目覚ましを5分、10分毎に何度も鳴らして、やっと起きる…というパターン。典型的な夜型人間で、夜中はいつまでもダラダラと起きて、何かゴソゴソし続けるのですが、朝、自然に気持ちよく目覚める…というのがほとんど記憶にありません。早起きして、早朝に散歩に出かける人などは、心から“尊敬の眼差し”状態なのです。


その昔、大学生になった頃は、深刻に悩みました。“あさイチ”の時間帯で、英語やドイツ語など、いわゆる“語学”の授業が並んでおり、それらを落としてしまうと進級に影響が出たり、最後は卒業できなかったり…と大きな痛手が後を引くからです。今から40年も前のことですから、いわゆる目覚まし時計に頼る他なく、気が付けば5個も、6個も、けたたましく鳴る目覚まし時計を、部屋のあちらこちらに配置して、無意識で消したりせずに、ちゃんと起きることができるように、と早起きの人からすれば実に下らない工夫を凝らしていました。“春眠、暁を覚えず…”などと孟浩然の故事を頼りにうそぶいてみたりもしましたが、要は朝が苦手なだけなのです。


ここ最近は、新型コロナ・ウィルス感染症の話題で社会全体が揺れており、本格的な春が到来したのも気づかないまま。しかし、実際は、桜が美しく咲く、うららかな日本の春がやってきています。本来は、すでに卒業式や春休みの話題が巷に溢れていたはずで、これからは入学や就職、歓送迎会やお花見でいろいろと盛り上がる時期でもあったはずです。それが、いつの間にか忘れ去られ、何だか重苦しい雰囲気のまま新年度の開始となってしまいました。仕方がない、と言えば確かにそうなのですが、ただそれだけの鬱々とした日々で終わるのも残念です。私たち個々人の生活においては、春の到来を喜び、これからの春夏秋冬、新たな一年を見据えて、しっかりと目標を意識したいですし、自分自身を成長させ、飛躍させることも考えたいと思います。自分の欠点や弱点の克服のためにチャレンジすることにも、改めて、取り組んでみたいと思います。


今、社会がそんな雰囲気ではないから…とか、そんなことを考える心のゆとりが無いから…とか、自分の経済状況や家族の環境が整っていないから…とか、ずっと誰かや何かのせいにして責任転嫁を繰り返し、自分を変えたり、成長させようとすることに取り組むことを軽んじてはいけません。神様から与えられたいのちは、天国に召される時まで、様々な意味合いにおいて成長し続けるべきなのです。体力や学問での学び、お金を儲けることなどの、わかり易い成長だけでなく、人を愛する行動や、祈りや感謝における霊的な分野においても、進歩や成長という価値ある歩みを意識したいと思います。


あなたが苦手だと思っている事がらにおいても、もう一度チャレンジしてみませんか? 自分を変えよう、成長させよう、神様からの力をいただいて自分の限界や壁だと思っているものに挑戦してみよう…という思いを大切にしてください。この春の日々は、コロナ・ウィルスに振り回されて、世の中全体が閉塞感に閉じ込められています。そんな時だからこそ、信仰を働かせての積極的な思いと行動には、大きな意味があります。大袈裟なことをしよう、というのではありません。神様に祈りつつ、小さな成長、自分をさらに神様に喜ばれる者へと変えようという姿勢を、いつも忘れないことです。


“それはそれとして、私たちはすでに
達しているところを基準として、進むべきです。”
(新約聖書 : ピリピ人への手紙 3章16節)