2020年5月3日日曜日

◆私たちの手が生み出すもの!

2020/05/01付 万代栄嗣牧師「ぐっどにゅーす」より

新型コロナ・ウィルスの感染拡大の中で、日本各地もいまだかつて経験したことのない“非常時”を迎えています。まさに“緊急事態宣言”下の社会です。私たちは、この事態の一日も早い終息を祈りつつ、不自由さの毎日にあっても、なすべきことをしっかりと丁寧に行ってまいりましょう。あなたの心にも、常に平安があり、体調も支えられ、生活の全てが守られますように、とお祈りします。


昨年末、中国・武漢でこの新型コロナ・ウィルス感染症の話題が報告され始めた当初より、いまだその真偽のほどが確かではないのですが、巷で繰り返し噂されている話題があります。それは、この感染症の原因となっている新型コロナ・ウィルスが、野生動物からもたらされた未知のウィルスではなく、元々人の手によって作り出されたものなのではないのか?ということです。


武漢には、中国軍の病毒研究所があり、そこで研究されていた生物兵器に関連する人工のウィルスが誤って漏れ出したのだとか、研究員が感染したことで外部にも広がったとか、あるいは、廃棄されるべき実験で使われた動物が海鮮市場で売られたことからの感染拡大だとか…、インターネットにはずっとその種の話題が流れています。感染当初の中国政府の浮足立った対応はその証拠だとか、新型コロナ・ウィルス開発に関する論文が発表されていたとか、それがすでに削除されたとか、病毒研究所そのものが爆破されて証拠隠滅されたとか、実際にそこで研究開発に取り組んでいたフランス人科学者の告白がなされたとか、このウィルスのゲノム配列が自然界ではありえないパターンのものだとか、疑惑を追及する現地のジャーナリストたちは次々に消息を絶っているとか…、関連する情報は山ほどあります。


もちろん、中国は真っ向から否定。しかし、アメリカなどの情報筋は、確証を得ようと躍起になっているようです。事の真相は、いまだ闇の中。しかし、第2次世界大戦以来の全世界を巻き込んだ戦争だ!と言われるほどの、文字通り未曾有の大災害となったものが、もし人の手によって、人為的に起こされた可能性があると言うのであれば、それは大問題。何でもできるつもりになっている現代の私たちですが、人の弱さとか、不完全さ、そして罪深さということを、もう一度、真剣に問い直さなくてはなりません。


私たちの言動は、一体、何のためにあるのでしょう? 私やあなたの手は、何をするための手ですか? ダイナマイトや放射能、様々なIT技術、遺伝子操作…本来は人類の発展と幸福のために…と唱えられながら生まれたものが、いつのまにか、人のいのちや人類の存在にまで危険な影響を及ぼすものとなってしまっています。自分の気持ちに正直に良いことをしているつもりが、人は本当に弱い者ですから、簡単に悪魔にそそのかされ、善ではなく、かえって悪を生み出し、それも途轍(とてつ)もなく大きな悪を生み出してしまうことがあるのです。あなたの手が、そんな悪に染まることがありませんように。


この緊急時、非常時に、何だかイライラした人、すぐ人に対してキレる人が増えています。文句を言い、批判することばかりが、私たちの生活に増えてきていると思います。十分に注意しましょう。自分の心の思いに、正しい警戒の姿勢を持ちましょう。そして、私たちの行動や言葉、私たちの手が、たとえ小さく見えたとしても、本当に神様の御心に適い、人々に愛を注ぎ、笑顔や幸せを生み出すものとして用いられていくよう、心掛けたいと思います。私たちの小さな手で、一つでも恵みの種を蒔いていきましょう。主キリストの手足となって、行動してまいりましょう。


“あなたがた自身が知っているとおり、
この両手は、私の必要のためにも、
私とともにいる人たちのためにも、働いて来ました。”
(新約聖書 : 使徒の働き 20章34節)